回倫理委員会特別シンポジウム

「『アイヌ民族に関する研究倫理指針(案)』から考える、文化人類学の過去と未来にむけての展望中間報告  

日時:2023年6月4日(日曜日)13時00分~15時00

 

会場:広島県立大学およびオンライン

 

プログラム:

【司会】中谷文美(岡山大学 教授)

【発題1】伊藤敦規(国立民族学博物館 准教授)

「日本におけるアイヌ民族研究への文化人類学的アプローチ」

【発題2】伊地知紀子(大阪公立大学 教授)

「植民地主義的過去への反省と文化人類学」

【発題3】飯嶋秀治(九州大学 教授)

「文化人類学(者)の引き受ける責任とは/変化の可能性」

【コメント1】石原真衣(北海道大学 准教授)

【コメント2】木村周平(筑波大学 准教授)

【コメント3】松田素二(総合地球環境研究所 特任教授)

【質疑】

【挨拶】真島一郎(東京外国語大学  教授・日本文化人類学会  会長)

 

問合せ先:30thethicscommittee[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)

 

趣旨: 日本文化人類学会の倫理委員会はその存在そのものがアイヌ民族の研究と深く関わっていました。1988年スチュアート・ヘンリ会員が座長となった「民族学と少数民族—調査する側とされる側—」分科会は、1972年の日本人類学会・日本民族学会連合大会を受けてのものでしたが、登壇者9名のうち、2名がアイヌ民族の登壇者でした。この分科会からの提言が倫理委員会発足の経緯となりました。

 アイヌ研究特別小委員会は、2018年末から連続して北海道アイヌ協会、日本人類学会、日本考古学協会とともに「アイヌ民族に関する研究倫理指針(案)」作成のテーブルに着いてきましたが、そこでのパブリック・コメントでは疑問や批判も受けてきました。ここでの経験を学びなおしの機会として受け止め、学会対応に向けた熟議のために企画されたのが倫理委員会特別シンポジウムでした。

 今回の中間報告のシンポジウムでは、第56回研究大会での太田好信会員・松田素二会員・窪田幸子会員の発議以後、3度開催した特別シンポジウムで何が分かり、どのようなアンケート意見があったのかを振り返り、この作業を通じて「文化人類学の過去と未来に向けての展望」を問い共有する機会としたいと思います。